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皆さんこんにちは!
中山有志、更新担当の中西です。
さて今回は
~“朝採れを売り切る”~
ゴーヤは鮮度・色・トゲ=価値。朝採れ→選別→予冷→店頭の3時間動線と、SKU設計×苦味の活かし方×見せ方で“夕方完売”を狙います。ここではラインナップ→表示→体験(試食/レシピ)→販路別オペ→SNSの実務を公開。
ベース
生鮮ゴーヤ(S/M/L:長さ・太さ・色で規格)
白ゴーヤ(品種):苦味まろやか・サラダ訴求
ミドル
カットゴーヤ(HACCP順守で冷蔵)
漬け込み用セット(ゴーヤ+塩+鰹節+レシピ)
プレミアム
朝採れ指定ロット/サイズ均一の飲食店向け箱
ゴーヤチップス(低温フライ/乾燥)・ジュース用B品
すべてに採収日・保存温度(10〜12℃目安)・ロットを明記。
6–8時 収穫:畝端で一次選別→即予冷
8–9時 選別・包装:結露ゼロで袋詰め
〜11時 出荷:直売/飲食/量販/ECへ
混載注意:エチレン発生品(果物)と同梱NG。
色:濃緑=高評価、白ゴーヤは黄化NG。
トゲ:張り・密度が良いものを上位。
形状:曲がり・尻細りはBへ。打痕・黄化・裂果は外す。
長さ:主力は20〜25cm(地域・取引先仕様に合わせる)。
名前:朝採れゴーヤ 1本
おいしさの理由:日照たっぷり・早朝収穫・即日予冷
保存:野菜室(10〜12℃目安)、カットは冷蔵で早めに
下ごしらえ:縦半分→ワタをスプーンでしっかり除去→薄切り→塩もみ1〜2分→流水→水気を絞る
苦味が苦手な方へ:さっと下茹で30〜60秒でやさしい味に
相性:卵・豆腐・豚・ツナ・鰹節・胡麻油
“苦味はごちそう”——油・卵・タンパクと組むと旨味に変わると伝える。✨
ゴーヤーチャンプルー:油→豚→ゴーヤ→豆腐→卵の順。強火で手早く、味付けは塩・醤油少々。
白ゴーヤのサラダ:薄切り+塩もみ→ヨーグルト/マヨ+蜂蜜ひと垂れ
漬けゴーヤ:薄切り→塩→酢+砂糖+醤油+鰹節。冷蔵1晩で完成。
直売所:断面見本(ワタ除去)+塩もみ体験の一口試食。白・緑の食べ比べを提案。
量販:フェイス確保+濃緑を前列。レシピA6を差し込み。カット品は日付鮮明。
飲食:長さ・太さ・苦味の目線合わせ(試食サンプル)。曜日固定便で仕込みを安定。
EC:クール便、緩衝材で打痕ゼロ。保存・下処理カード同梱。
即決帯:198/248/298円など段階価格。
セット割:白+緑で**−30円**、漬けセットはペア割。
値引きは閉店30分前の1回でブランド維持。
週次ABCで**B品→加工(チップス/ジュース)**に逃がす。
カット:手洗い→器具消毒→低温処理→速やかに包装。
チップス/乾燥:薄切り→塩→低温乾燥、仕上げは軽く二度揚げ or 追い乾燥でカリッ。
表示:要冷蔵/常温の区分・期限・アレルゲン(使用時)を明記。
朝:畑の逆光&濃緑の寄り「本日◯時並びます」
昼:塩もみ→シャキッの断面動画15秒
夕:「残り◯本/白は完売、緑あと△本」速報
ハッシュタグ:#朝採れ #ゴーヤ #白ゴーヤ #チャンプルー #夏野菜
黄化:過熟/温度逸脱→早朝収穫・予冷徹底。
打痕:梱包高さ・段積み→緩衝材と低積み。
苦味が強すぎる:下処理カードで塩もみ/短時間茹でを案内。
連絡を受けたら写真→ロット→即交換/返金のフローを固定。
☐ 色(濃緑/白)・トゲ張り
☐ 曲がり・打痕・黄化の除外
☐ 予冷10〜12℃・結露なし
☐ ラベル(採収日/サイズ/保存温度/ロット)
☐ 同梱:レシピA6・保存/下処理カード
☐ 伝票・温度記録
まとめ
商品(緑/白・生/カット/加工)×温度(予冷・輸送)×伝え方(下処理・レシピ)。この三位一体で“朝採れ→夕完売”は日常に。まずはPOPとレシピA6を今日作って、断面見本を売場に置きましょう。
皆さんこんにちは!
中山有志、更新担当の中西です。
さて今回は
~“ツルを整え、実を走らせる”~
ゴーヤ(ツルレイシ)はツル管理×水肥バランス×温度・光で収量と品質が決まります。今日は圃場設計→苗の定植→誘引と摘心→受粉→病害虫IPM→収穫→予冷・出荷まで、現場でそのまま使える“型”をまとめました。
pH:6.0〜6.5(やや酸性〜中性)。排水重視で高畝25〜30cm+明渠。
元肥:窒素は控えめ、カリ優先(着果・品質)。未熟堆肥はNG。
作型:露地/ハウス(促成・半促成)。株間40〜60cm・畝間180cm前後が目安(支柱/ネット幅で調整)。
整枝前提で**上部に親線(トップワイヤ)**を張り、縦ネットをピンと張る。
定植時期:地温が安定してから。低温土壌は根傷み→生育停滞の元。
植穴灌水→定植→活着潅水で根鉢密着。
マルチ:黒マルチで地温・雑草対策。初期は**風よけ(べたがけ)**が効く。
活着期はしっかり給水、伸長期は過湿回避で根を深く。
基本:親づるは上部の親線で摘心、子づる(側枝)に着果させる。
下位節(地際〜8節程度)は側枝・花を除去して風通しを確保。
子づるはネットに“Z字”で誘引し、混み過ぎたら摘心で光を回す。
果実の肩焼け回避に葉陰を残す(完全に裸にしない)。→
露地はミツバチ・マルハナ等でOK。ハウスはバンブルビー導入or朝の手授粉(9〜11時)。
着果負担:株力に合わせて初期は控えめ、中盤から連続着果へ。
果形の揃いは水分とカリの安定で決まる。過乾燥→尻細り・曲がりに。
好適気温:昼24〜30℃/夜18〜22℃。
高温期は側窓全開・遮光20〜30%、低温期は保温+夜の過湿回避。
風通し=病気予防×受粉安定。葉裏まで風が抜ける密度が目安。
水:朝多め→夕切り上げ。**交互灌水(右畝→左畝)**で根を探らせる。
肥:少量多回の追肥(灌注/点滴)。窒素過多=ツルボケ&苦味の尖り。K・Ca・Mgで果皮の腰を作る。
EC/排水チェックを週次で。塩類集積は淡水灌水でリセット。
病気:うどんこ・ベと・炭疽。
虫:アブラムシ・コナジラミ・ハダニ・ヨトウ。
対策:
防虫ネット+黄/青粘着板で飛来抑制。
捕食性ダニ・寄生蜂の生物資材、殺虫は系統ローテ&収穫前日数厳守。
下葉整理・換気で湿害回避。
ウイルス媒介虫対策を最優先(初期防除)。
目安:開花後12〜18日、色が濃く・トゲが立ち、長さ18〜25cm(品種で調整)。
過熟=黄化→裂開。2〜3日おきに一気に回る。
丁寧に切り採り、打痕ゼロを徹底。柄は1cm程度残すと痛みにくい。
予冷:採り熱を抜く。10〜12℃・高湿が基準(10℃未満で低温障害に注意)。
包装:穴あき袋+結露防止の吸湿紙。エチレン源(果実)と混載しない。
ラベル:採収日・サイズ・保存温度・ロットを明記。
☐ pH・畝高・排水路
☐ 風よけ・活着潅水・初期防除
☐ 親線摘心位置・下位節の整理
☐ 受粉状況(蜂/手)・着果負担
☐ うどんこ/ベと観察・粘着板カウント
☐ 収穫間隔・予冷温度・結露有無
☐ ラベル表記(採収日/ロット/保存)
まとめ
「整枝で光を配る」×「水肥を薄く均一に」×「収穫回転を切らさない」。この三点で、ゴーヤは太く・揃って・長く取れます。まずは親線の高さと下位節整理を今日の現場から。