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第16回ゴーヤ雑学講座

皆さんこんにちは!

中山有志、更新担当の中西です。

さて今回は

 

ゴーヤ農家の一日ってどんな感じ?🌞🥒

 

 

「農家さんって、夏は毎日めちゃくちゃ大変なんじゃないですか?」
とよく聞かれます。

はい、正直に言うと…

暑いです。めちゃくちゃ暑いです😂☀️

でもそのぶん、

  • 朝日に照らされる緑のカーテンの美しさ

  • ツヤツヤしたゴーヤを収穫するときの嬉しさ

  • 「おいしかったよ!」というお客様の声

があるからこそ、
「また来年も頑張ろう」と思える仕事でもあります✨

今日は、
**ゴーヤ農家の“とある夏の一日”**と
この仕事のやりがい・しんどさ・面白さを
少し本音まじりでお伝えしてみます🌿


1. 一日のスタートは“涼しい時間との勝負”⏰

◆ 5:30〜6:00 まだ涼しいうちに畑へ

真夏のゴーヤ畑は、
日が高くなると一気に 熱気の塊 になります🔥

なので、

  • 早朝の涼しいうちに

  • 収穫と見回りをできるだけ進める

これが夏の鉄則です。

畑に着くと、まずはゴーヤの“顔色”をチェック👀

  • 葉の色は濃く、元気があるか

  • ツルが倒れたり、絡まりすぎていないか

  • 実のつき方に偏りがないか

  • 害虫や病気の兆候がないか

ざっと全体を見ながら、

「今日はこの列から収穫しよう」
「ここの株は少し疲れてそうだから、あとで水と追肥をしよう」

と、その日の段取りを頭の中で組み立てていきます🧠


2. 朝のメインイベントは“収穫&選別”🥒

◆ 6:00〜8:30 ひたすら収穫タイム

ゴーヤの収穫は、

  • ハサミ片手に

  • 一本一本の色と大きさを確認しながら

  • 手早く、丁寧に

進めていきます✂️

「全部一気に取っちゃえば早いのに」と思うかもしれませんが、

  • 小さすぎる実は、もう少し太らせたい

  • 黄色味が出てきた実は、完熟に近く出荷には向かない
    など、収穫適期を見極める必要があります。

◆ ゴーヤを触れば“状態が分かる”ようになる

慣れてくると、
ゴーヤを手に取ったときの👇

  • 重さ

  • 表面のゴツゴツ感

  • 皮のハリ

で、

「これはいい出来だな」
「これは家庭用向きかな」

と、自然に判断できるようになってきます。

この感覚は、
**何年も畑に出ているうちに身についていく“農家の勘”**です😊


3. 収穫が終わったら、次は“選別・箱詰め”📦

◆ 8:30〜10:00 出荷準備モードへ

収穫したゴーヤは、
そのまま市場や直売所へ送るわけではありません。

  • サイズ

  • 色つや

を見ながら、
規格ごとに分けていきます。

  • 形が整っていて、長さ・太さが揃っているもの → 店頭向けの“顔”になるゴーヤ✨

  • 少し曲がっていたり、太さにバラつきがあるもの → 家庭用・加工用

など、
それぞれに合った行き先を決めていく作業です。

箱詰めのときには👇

  • 重ねすぎて潰れないように

  • 輸送中に傷がつかないように

  • 見た目が美しく見えるように並べる

という“見せ方の工夫”も欠かせません👀

「青果物は、箱を開けた瞬間の印象がとても大事」

そう教えてくれたのは、市場の担当の方でした。
それ以来、「開けた瞬間に気持ちがいい箱」を目指して詰めるようにしています😄


4. お昼前後は“体も頭もクールダウン”の時間🌤️

◆ 10:00〜12:00 ハウス内作業・管理・出荷

日差しがきつくなる時間帯は、

  • ハウス内の点検

  • 水やり(自動灌水の調整)

  • 出荷伝票の記入・発送手続き

など、体力を使いすぎない作業にシフトします。

トラックや集荷場にゴーヤを届け、

  • 「今日はいいゴーヤが揃ってますね」

  • 「この前のロット、評判よかったですよ」

なんて言葉をもらえると、
朝の疲れも少し吹き飛びます🚚✨

◆ 12:00〜13:00 お昼休憩🍚

夏場の農作業は、

  • こまめな水分・塩分補給

  • しっかりした食事

  • 暑さから身体を休める時間

が本当に大事です。

お昼ごはんのおかずに

  • ゴーヤチャンプルー

  • ゴーヤの天ぷら

  • ゴーヤの浅漬け

が並ぶことも多く、
「自分の育てた野菜を自分で食べる」という
ささやかな幸せを感じる時間でもあります😊🍴


5. 午後は“これからの実り”のための時間🌱

◆ 13:30〜15:30 ツルの手入れ・草取り・追肥

午後は、

  • ツルの絡まりを直す

  • 伸びすぎた部分を軽く剪定

  • 株元の雑草を取る

  • 必要に応じて追肥

など、**「今後も安定して収穫していくための作業」**が中心です。

雑草をそのままにしておくと👇

  • 栄養や水を奪われる

  • 害虫や病気の原因になる

ので、
夏場の草取りはゴーヤ農家にとって “終わらない戦い” でもあります😂

でも、
除草後にスッと整った畝を見ると、
それだけで気持ちが少しスッキリします✨


6. 夕方は“明日の準備&記録”の時間📓

◆ 16:00〜18:00 記録とふり返り

日が少し傾いて過ごしやすくなってきたら、

  • その日の収穫量

  • 販売先ごとの出荷数

  • 天候・気温・株の状態

などをノートやタブレットに記録していきます。

この記録があることで👇

  • 「今年は梅雨明け後の実つきが良かった/悪かった」

  • 「この品種は高温に強い/弱い」

  • 「追肥のタイミングと収量の関係」

といったことが、翌年以降の栽培に活かせるようになります🌈

「農業は、毎年がテストであり、全部が次へのヒント」

そんな感覚で、記録を続けています✏️


7. ゴーヤ農家の「ここがしんどい…」正直な話💦

もちろん、良いことばかりではありません。

  • 猛暑の中での作業は本当にきつい😵‍💫

  • 台風や豪雨で、ネットや支柱が倒されることも

  • 相場が安くなると、頑張っても収入に結びつかない時期もある

「せっかくいい出来だったのに、天候と価格に振り回される」
そんな悔しい思いをすることも、少なくありません。

でも、

  • 畑一面のゴーヤの緑

  • 手にずっしりと重みのある、良い実を収穫できたとき

  • 「ここのゴーヤじゃないとダメなんです」と言ってくださるお客様

そういう瞬間が積み重なると、

「やっぱり、この仕事が好きなんだよなぁ」
という気持ちが、また戻ってきます😊


8. ゴーヤ農家のやりがい:「誰かの夏の記憶の一部になれる」🌺

子どもの頃、

  • 夏休みに食べたゴーヤチャンプルー

  • おばあちゃん家の緑のカーテン

  • 祭りの日に出たゴーヤ天ぷら

そんな“夏の記憶”に、
ゴーヤが登場している方もいるかもしれません。

農家としてうれしいのは、

自分が育てたゴーヤが、
誰かの「夏の思い出」の一部になっているかもしれない

そう思えることです😊

  • 「おじいちゃんがゴーヤ好きで、毎年送ってるんです」

  • 「子どもに、苦いけど体にいいんだって教えています」

  • 「夏になると、ここからゴーヤを買わないと落ち着かなくて」

そんな言葉は、
暑さも疲れも、全部チャラにしてくれるほどの力があります🌈


9. これからのゴーヤ農家の挑戦💡

ゴーヤはまだまだ、

  • 「苦い野菜」

  • 「沖縄料理のイメージ」

という枠にとどまっています。

でも、農家としては

  • サラダ向けのマイルドなゴーヤ

  • スムージーやジュースへの活用🥤

  • お菓子やパンとのコラボ

など、もっと日常のいろんな場面でゴーヤを楽しんでもらいたい
という思いもあります。

  • 新しい品種へのチャレンジ

  • 飲食店さんとのコラボメニュー

  • SNSやレシピ発信での情報発信

など、畑の外での仕事も少しずつ増やしながら、
「ゴーヤって意外といけるじゃん!」と思ってもらえるきっかけづくりをしていきたいです😊


10. まとめ:ゴーヤ農家の一日は、夏を丸ごと味わう仕事🌞🥒

  • 早朝の涼しい時間から、収穫・選別・出荷

  • 日中はツルや株の管理、草取り、追肥

  • 夕方は記録と翌日の準備

  • 暑さ・天候・相場に振り回される大変さもある

それでも、

  • 畑一面の緑

  • 手に伝わるゴーヤのずっしりした重さ

  • 食べてくれた人の「おいしかったよ!」の一言

それらが全部つながって、

「今年もこの夏を、ゴーヤと一緒に駆け抜けてよかった」

そんな気持ちになります😊

もしよかったら、
今年の夏、あなたの食卓にも
一皿のゴーヤ料理を加えてみてください。

その一皿の向こう側には、
朝早くから畑に出て、
ツルと土と向き合っているゴーヤ農家の一日があります🌿

そしていつか、
あなたの「夏の思い出」の中にも、
ゴーヤがそっと登場してくれたら──
農家として、これ以上の喜びはありません🍀✨